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報道各社の取材に応じる横田早紀江さん=2024年6月4日午後1時19分、川崎市川崎区、北野隆一撮影
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 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父・滋さんが亡くなってから5日で4年が経つのを前に、母の早紀江さん(88)が報道各社の取材に応じた。北朝鮮が再調査を約束した「ストックホルム合意」から今年で10年。「何の前進もなく、本当にむなしい」と語り、拉致被害者全員の即時帰国を改めて訴えた。

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 北朝鮮は2002年、拉致問題を認めて被害者5人の帰国が実現したが、他の被害者については「死亡した」などと主張。日朝は14年、ストックホルムでの政府間協議で拉致被害者の再調査などに合意したが、その後の交渉は滞っている。

 早紀江さんは合意当時の心境について「2、3年すればまた何人か帰ってくる、という淡い期待をもっていた」と明かし、「肝心な拉致被害者の状況がわからない。なんでこんなのんきなんだろうという思いが一番大きいです」と胸の内を語った。

「がんばらなくちゃ」と思っていたが

 拉致問題に進展がない中で被…

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